2024年4月22日の例のニュースの件。
無責任な外野は黙ってろ|ミン・ヒジンの例の件
こんにちは、無責任な外野です。さっそくこちらのニュース。
記事の内容はタイトルに全て要約されてます。
まず思ったのは「内々で片付けられなかった?」
大人は守ってくれない
NewJeans(ニュジ)ちゃんは平均年齢約19歳、ILLIT(アイリット)ちゃんは約18歳。
成人したメンバーもいるとはいえ、まだまだ子供。
なのにこんな内部扮装に巻き込まれて私は居た堪れない気持ちです。
大人として守るべきはクリエイティブでもPDのプライドでも利益でもなく(それは営利企業として大問題だけど)子供です。
今メディアはこの話題で持ちきり。衆目おびただしい中、本来アーティストを守る側の事務所がごたついて。
特に「コピー」呼ばわりされたILLITちゃんのケアは必須かと思います。
コピーと呼ばれて
思い出すのは椎名林檎→矢井田瞳、あるいは宇多田ヒカル→倉木麻衣でしょうか。
アーティストに限らず、ある商品が一定の人気を得ると後続がそのスタイルに寄せていくってはのあるある。(本人の意向かPD側の意向かは知りませんが)
ILLITちゃんのプロデュースは流石にやり過ぎた。外野の私でも思いました。もっと上手い塩梅で調整すれば良かったのに。あそこの事務所人材いるでしょうに。
で、このニュースを読み薄々そうだと思ってたけどやっぱりかと肩を落とした別件。
自覚なかったことが驚き|ミン・ヒジンのあの件
私のブログで度々名が挙げられてはその度イジワルなことを言われるPD ミン・ヒジン氏。
なぜ名前が挙がるってSHINeeのデビューから『テリロガ』辺りまで関わった方なので。
なんなら私はADORのレーベルコンセプトから『Ditto』辺りまでリアルタイムで追ってて離れました。
コピーと呼ばれて
ミン・ヒジン氏のプロデュースが称賛されるのと同じくらいつきまとう「これって〇〇ぽくない?」という言説。
ここから引用多いので覚悟してください。
氏が好き、または影響を受けたと公言している(ソースがある)クリエイター、アーティストの一部です。横スライドで作品、出典確認できます。
またこちらのインタビュー記事では氏の制作姿勢について具体的な例で語られているので、かなり長いですが翻訳し引用します。(太字は筆者による)
作業の「リファレンス」で楽しむ要素があるか?
良い音楽や映画などで感じる感情がインスピレーションになったりする。
素晴らしい作品が放つ良い感情は、作業環境を豊かにする。
例えば、アラン・ドロンとロミ・シュナイダーが主演した「La Piscine」という映画は、構成が少し虚しい面もあるが、映画のあちこちの音楽と雰囲気が醸し出すオーラが良かった。 ジェーン・バーキンの子供時代を見ることができるという点も嬉しくて。 特にオープニングシーケンスの感性が優れているが、音楽と映像の調和が非常に優れている。 静的な画面構成とその上に捧げられたエレガントな音楽がよく調和し、心が妙にひらめく。
このような感想は、通常、作業のどこかにそのまま適用されるというより、作業の動力で積み上げられる。
あるミュージックビデオアングル会議の時は映画「Taxi Driver」のオープニングシーケンスを例に挙げた。 内密な視点のカメラアングルとBGMの間の妙なバランスを参考にしてほしい。重要なのは、特定の神に対する模倣を望むものではないということです。
f(x)の『Red Light』写真撮影中、ビクトリアの個人カットを撮影する時も同様だった。
アクロバティックなポーズが可能なモデルだったのでふと映画「Blade Runner」のダリル・ハンナとショーン・ヤングが浮かんだ。
特定のポーズや特徴を真似ようとするものではなかったため、別途のリファレンス用の写真や説明は必要なかった。モデルは知るべき理由もなく、むしろ知らない方が良い。 私の意識通りに解釈した、複雑に絡み合った私だけのオーラで作業するのだ。 説明し難いこのような一連の過程がまさに作業者の好みが反映されるというのではないだろうか。
出典:https://www.gqkorea.co.kr/2015/09/09/sm-엔터테인먼트의-크리에이티브-디렉터-민희진-인터/
卒業していくもの
前章で引用したミン・ヒジン氏の長文インタビューですが、私なりに要約すると
「模倣じゃなけど、この作品のこの感じがステキだからちょっと自分なりに取り入れてます」
この感覚、実は私分かるんですよ。というか絵画とか動画とか創作方面の実技してた方なら誰しも通る道だと思います。
きっと氏は感受性豊かで受けた刺激を自分なりに再現したい。
それは決して悪いことではないし学ぶは真似るから始まるの言葉どおり。
ただ本来は早熟な子で高校、あるいは大学で気づくんです。
それは感性の借用だと。オマージュですらない。
そこから抜け出すには何故この表現が自分に刺さるのかという深い深い深掘り、自作との対話、そして何故この作者はこう表現したのかという対象との対話。
そうやってようやく自分の感性、資質というものがぼんやり掴めてくる。
ただこれは本人がアーティストの場合であってPD業だとまた違うと思います。
ミン・ヒジン氏に必要なのは自身はアーティストではなく、あくまでPDだという自覚。
扱うのは生身の年端もいかない子供で、あなたの感性を成立させるための舞台装置じゃなくて、その上で商品としてどう売り出すか、市場を鑑みたときのスタイル、コンセプトを考案することなんじゃないかと思います。
そして彼女たちを守ること。自分の世界ではなく。
蛇足
ここからは情報収集で得たおまけの蛇足コーナーです。
もう今現在は氏の名前で検索しても例のニュースしかヒットしない状態で過去記事探すのも一苦労でした…
で、ILLITちゃんクラスではないにせよ、多かれ少なかれクリエイティブ業界ってインスパイアされ、さられの世界だと思います。
インスパイア1
出典
左:https://wimwords.com/the-hipgnosis-album-cover-gallery/
中央:https://www.extreme-lab.com/historic_cd-jacket_designer/
右:https://www.amazon.co.jp/4集-Odd-Version-韓国盤-SHINee/dp/B00XJGD0WM
出典
左:https://www.extreme-lab.com/historic_cd-jacket_designer/
右:https://www.amazon.com/Misconceptions-US-SHINEE/dp/B00E9QNYCM
出典
左:https://amass.jp/87220/
右:https://www.pinterest.co.uk/pin/305259680963346200/
氏はSHINeeのRomeoに関して自分の満足のいくアートワークができたと述べていますが、このKEYさんのショット及びメンバーの上裸ショットを並べてそう言ってのける神経が私は怖いです。(Romeoは2009年5月リリースなのでマンネのテミンはまだ16歳とかです)
(あと例のIGから削除された自室写真、ふつうにインタビュー記事に掲載されてましたよ…この部屋に年端も行かない子供を招かないでほしい)
左:https://amass.jp/87220/
右:https://news.kstyle.com/article.ksn?articleNo=1944353
左:https://wimwords.com/the-hipgnosis-album-cover-gallery/
右:https://namu.wiki/w/일곱%20번째%20감각%20(The%207th%20Sense)%20/%20WITHOUT%20YOU
左:https://amass.jp/87220/
右:https://www.youtube.com/watch?v=ZLyMwnvVQqg
インスパイア2
Wコリアで「インスピレーション源では?」と度々名が出る「The Dreamers」(2003)
映画関係でいうならこちらも多い岩井俊二とソフィア・コッポラ。
そしてソフィア・コッポラの「ヴァージン・スーサイズ」に影響を与えたピーター・ウィアーの「ピクニック at ハンギング・ロック」(「トゥルーマン・ショー」の監督でもあります)
実は私、NewJeansちゃんはこの消えた少女たちをモデルにしていて、現実と時間の束縛から逃れ、永遠に少女というときを過ごすってコンセプトなのかなって考えたときがあります。
蛇足の蛇足(4/25追記)
記事公開当初、検索避けでミン・ヒジン氏や渦中のグループの名前はぼかしていました。
しかし最近じょじょに氏を扱った過去記事のアクセスが延びてきて、昔の記事が発掘される恥ずかしさに「まだ新しい方を」と思い表記を修正しました。また、今回の件とは無関係でただ氏の名前が出てくる記事は非公開にしました。