ことばのほとり

新規テミンペンのゆるいオタ日記

SM在籍時のミン・ヒジン氏インタビュー記事所感

(※韓国語の記事を翻訳機にかけただけなので、文章がおかしい/誤訳になってしまっている可能性があります。その前提でお読みください。)

 

引用元:ize 2014年 “ミン・ヒジン室長「美しい世界でも飛び出せるのがf(x)というチーム」SMエンタテインメントビジュアル&アートディレクター”
https://www.ize.co.kr/news/articleView.html?idxno=21229

特に印象的だったのが下記。

ミン・ヒジン:アートディレクターはストーリーテラーの役割を基本的に果たさなければならないと思う。

ここを読んだとき自分の中でいろいろ腑に落ちました。
私がミン・ヒジン作品にいまいちハマりきれない(表層的な美しさやユニークさは別として)理由は、私がアイドルにストーリーを求めてないからだと。

https://www.ize.co.kr/news/articleView.html?idxno=21229


KPOP界隈をゆるく眺めている身からすると
SMはパフォーマンスを
HYBE(というよりパン・シヒョク氏)はストーリーを
それぞれアイドルに求めているんじゃないかと感じていて。

もっというと、
SMが「アーティストとしていかに成熟していくか」を追求しているのに対し、
HYBE(というよりパン・シヒョク氏)は「アクターとしていかにストーリーに順応し観客をその世界観にのめり込ませられるか」を追求していると思うんですね。
(あくまでディレクションについてで、各アイドルの個性やパフォーマンスはまた別。)

そういった意味ではミン・ヒジン氏の方向性ってSMというよりHYBEに近く、
むしろSMアイドルとの組み合わせはバランスが難しかったのでは?と穿ったりもします。

だって、ミン・ヒジン氏がストーリーテラーならば、おそらく氏がもっとも描きたいかつ得意な分野って、ティーンエイジャー特有の(喪失すること前提の)モラトリアム、そこに付随する危うさ、衝動、儚さ(から匂うある種のフェティシズム)じゃないですか。
なにせご本人もこんな発言してますし…

ミン・ヒジン:(中略)個人的には不完全な魂、未熟な存在に対する愛があふれている。(笑)少年少女は誰にでも一生のロマンじゃないか。人はいつも一番綺麗で純粋な瞬間を渇望する。


で、変な話、青春映画でベテラン俳優の卓越した演技力よりも、新人ゆえの未熟なたどたどしさが作品の世界観に貢献しているのに似ていて、
ミン・ヒジン作品ではアーティスト性や成熟さが前面にきてしまうと途端に破綻してしまう…それくらい繊細なバランスあって初めて成立できると思うんですね。

にも関わらず、SMとしてはやっぱり作品のストーリーよりもベテラン俳優の卓越した演技力を主張したい。
そこに齟齬が生まれてたんじゃないかなーと、

…ちなみに、個人的に初期レドベルはその齟齬がもはやグロテスクに近く、見るのがためらわれるシーンが多いです。
(メンバー達には一切の瑕疵はないのに!)

余談ですが、上記とは別で“ティーンエイジャー特有の危うさ、衝動、儚さ(から匂うある種のフェティシズム)”を生身のアイドル(未成年含む)で再現しちゃってる点も若干モヤモヤしてるので、また機会があれば書きます。