ことばのほとり

新規テミンペンのゆるいオタ日記

ミン・ヒジン氏にモヤモヤしてしまうのは自分の問題

こんにちは、ほとりです。
こちらの記事☟の最後の方でも書いたんですが、私がミン・ヒジン氏に個人的に抱いてるモヤモヤを整理がてら書き留めていきたいと思います。

lkotonoha.hatenablog.com

ミン・ヒジン氏にモヤモヤしてしまう理由

 

アイドルコンテンツを消費することにセンシティブになったから

結論から言うとコレです。
私にとって「アイドルコンテンツを消費すること」が、以前よりずっとセンシティブな行為になってしまったから。

社会全体の倫理観がアップデートされていって、単純に「美しいから」「可愛いから」「エンタメだから」「芸術だから」という免罪符では済ませられないよねってケースが多くなったと思います。こと生身の人間が関わる場合は。
私自身昔は何も気にせず楽しめていたコンテンツが同じ気持ちで楽しめないってこと、よくあります。

芸術だから、では済ませられない

バルテュス|テレーズ

例えばこの記事☟

bijutsutecho.com

2017年の記事なので少し古いんですが、要約すると、NYの美術館に展示されたフランス画家バルテュスのある作品に対して署名運動が起きていると。以下引用。

セクシャルハラスメントや性犯罪の告発が、前代未聞の規模で巻き起こっているいまのアメリカで、このような絵をなんの説明もなく展示することは、子供を性の対象とすることを許容しているようなものだ」として、メトロポリタン美術館に対し、作品の撤去、あるいは性的な内容が含まれる絵だという注意書きを解説ラベルに添えるよう要求するのが目的とされている。ちなみに、あくまでもこれは「検閲」ではないと主張している。
※余談:検閲は公権力者によって規制されることなので起業家発のこのケースでは当てはまらないと思う。

槍玉にあがっているのが絵画なのでピンと来ない方もいるかもですが、大元の問題としてこの絵画《夢見るテレーズ》には実在のモデルがいて、そのテレーズは当時12歳から13歳の少女。そしてリンク先から実際に絵を観てもらったら分かると思うんですが、下着がバッチリ見えちゃってるんですよ。

悲しいことに、うん十年前の学生時代の私、バルテュスは好きな画家の一人でした。
でも今この絵が美術館に展示されることについては、署名活動の発起人と同意見です。

レオン|マチルダ

こちらも記事の引用ですが、1994年に公開された映画『レオン』について、ヒロインを演じたナタリー・ポートマン(現在は2児の母親)のインタビュー。
ちなみに『レオン』は、“家族を殺された12歳の少女が殺し屋の男に弟子入りし、関係を築いていく”というあらすじ。マチルダの一部描写が性的だと物議を醸しました。

www.elle.com

「みんな今でもあの作品に感動しているし、作品を大切にしている。だから個人的にはポジティブな気持ちしか持っていないし、誇りに思っている。それはわかっているのだけれど、自分の子どもにはどう見せたらいいのかわからない」。インタビュアーに「リメイクできると思う?」と聞かれるとナタリーの答えは「思わない」。
「かつては受け入れられたことでも、今はもう受け入れられないことがたくさんあるわ。かつて読んだ子ども用の本で『それは言ってはいけないことよ!』と思うものもある」。

作品としては長く愛されてきたし、自分としては大きなキャリアとなった。でも今振り返ると…という複雑な思いが率直な言葉で語られています。

ちなみに今の倫理観では問題になってしまう過去作品について、私は注釈をつけて公開するのが無難な落とし所かなと思ってます。「今見るとこの描写は問題だけど、当時の文化や風潮をそのまま伝えるためこのまま公開するよ。でも決して推奨してるわけじゃないよ」って。

2022年にコレをリリースするということ

で、話は最初に戻るんですが、ミン・ヒジン氏はアートディレクター、プロデューサーとして美しくユニークでエモい作品を世に送り出している一方で、その表現に「ちょっと際どい部分(マイルドな言い方)」があるんですね。

とりあえず不鮮明な画像ですがコレ。NewJeans 1stミニアルバムの特典の一部です。(全部ダニエルちゃん)

https://www.amazon.co.jp/NewJeans-1st-Jeans-Bluebook-ver/dp/B0B7HD8YTV
右側のダニエルちゃんの髪型は恐らくボブだと思われます。

https://www.amazon.co.jp/NewJeans-1st-Jeans-Bluebook-ver/dp/B0B7HD8YTV
別の特典ではボブのイラストも。

https://www.amazon.co.jp/NewJeans-1st-Jeans-Bluebook-ver/dp/B0B7HD8YTV
こっちはお団子かな。注目はチョーカー。

そして、コレ。

https://www.artphotolimited.com/uk-en/fine-art-photography/movie/actor/french-actors/jeans-reno/photo/collection-christophel/mathilda-and-leon-in-the-little-italy-district

左側の少女が前述した『レオン』のマチルダです。
で、このマチルダの「ボブヘア+チョーカー」は、映画の枠を超えて1つのスタイルとして定着してまして(ヘアカタログにマチルダ風ボブとか普通に掲載されてる)、アートや映画に詳しいミン・ヒジン氏が知らないとはまず考えにくい。

2022年リリース当時、ダニエルちゃんは17歳?
もちろん、たまたま似てしまった、という解釈もできますよ。できますけど、偶然の産物だとしても、“あの”マチルダを連想させる危険性を関係者の誰一人持っていなかった、ということにモヤモヤしてしまうんです。

もし10代の頃の私なら何も考えず「ダニエルちゃんカワイー♡」ってなってた。
でもある程度大人になると、同じ大人達が「未成年の少女にマチルダスタイルをさせて」「商品として世に送り出している」(そしてそれが爆発的に売れている)ことがノイズになって、彼女達の活動を純粋にエンタメとして楽しめないんですよ。

推し関係でも若干モヤモヤしてる

ミン・ヒジン氏はSHINee結成初期から関わっています。

メンバーたちに断片的なイメージを注入するよりは、結成初期からそれなりのアイデンティティを作ってあげたかった。それで、チームが目指すべき方向について、序盤にたくさん説明して話も交わした。

引用:보이는 음악 | 더블유 코리아 (W Korea)

そういう関係性からか、テミンの初ソロアルバム『Ace』では氏がカメラマンとして直接参加しています。で、撮った写真がコレ。(実際には公式ティザー画像には使われていない)

https://www.wkorea.com/2014/08/25/보이는-음악/

当時テミンは21歳くらい?まあ、成人してますし、お仕事ですからね。
SHINee結成当初から関わってたってことはテミンが15歳の頃からずっと見てきたんだよなぁ…まあ、テミン成人してるし、仕事だしね。あ、撮影もヒジン氏ご自身で?)

そうそう、2015年発売の「W KOREA」のグラビアもミン・ヒジン氏監修とのことで、モデルはf(x)のクリスタル、SHINeeのテミン、EXOのカイ。ちなみに「ミン・ヒジン氏 自室」で検索すると、「W KOREA」のテミンのソロショットが壁に飾られている様子を確認できます。

まとめ

長々とまとまりのない文章を書き連ねましたが、以上が私がミン・ヒジン氏に個人的に抱いてるモヤモヤの正体です。ここまで書いてなんですが、私個人の捉え方の問題なんで「そういう人もいるのね」と軽く聞き流していただければ幸いです。