ことばのほとり

新規テミンペンのゆるいオタ日記

テミン『Guilty』MV感想|木曜日の夜はテミンに愚痴りたい

回す、回すよ『Guilty』を回す(中島みゆき『時代』のメロディで)

テミンの『Guilty』MVは中々重いので休みを挟みながら適度に回しているんだけど、公開から数日経った今も内容がよく分からない。振り返ってみればMV初見時に抱いた感情は「戸惑い」だったんだと思う。それはテミンの兵役期間を連想させるシーンもそうなんだけど、MVにカタルシスがないからだと最近気づいた。

『Criminal』『IDEA』『Advice』(特に後者2つ)のMVは1つの映像作品としてコンセプトを描き切り観る者にカタルシスをもたらす構成になっていたけど、『Guilty』はあえてそこを崩しているように感じる。

それは作品として失敗している、というわけではなく、「そもそも人生においてカタルシスなどない」ということを暗に示唆している気がしてならない。

テミンが10/30の『Guilty』記者懇談会において

"「今までコンセプチュアルなことを続けてきたが、少しこれをひっくり返して『あ、私自身が経験したようにしてほしい』と思った。 日常の中のテミンにこのようなことが起きたんだと思えば、何か見る方々がもっと真正性があって説得力があるように感じてほしいという気持ちで方向性を定めた。 カジュアルで力を抜いたが、ヒップでトレンディな部分を加味した」”
引用:[현장EN:]클리셰 깨기 or 강화…태민의 과감한 한발 '길티'

と語っている。

そして「シュチタ」出演時では自身のソロ活動に触れ「(グループ活動に比べて)孤独だけど今はそれも楽しい」と言い「そう感じる自分に酔っている」と笑いも交え話していた。

https://www.youtube.com/watch?v=_SEuehZqEXs

これらを聞いたとき、『Guilty』のラストシーンにすごく納得してしまった。

https://www.youtube.com/watch?v=pasRphQvEUE

無数の紙が散乱する夜道をあてどなく歩み始めるテミン。夜風に吹かれたのか微かに紙が音を立ててMVは終わりを迎える。
まるで感動的なフィナーレ(それが喜劇にしろ悲劇にしろ)など現実にはなく、寂しく続くこの道を彷徨いながら孤独に進んで行くしかないとでも突きつけるように。

で、テミンはその孤独な道程を受け入れてる(受け入れられるようになった?)と。

し ん ど い な

『Just Me And You』もテミンの言う"私自身が経験したようにしてほしい”を具現化した作品だと思う。

www.youtube.com

虚のテミンと実のテミンの葛藤をコレオと視覚表現に落とし込んだ非常に美しい映像作品。
が、これはある意味悲哀の陶酔の中で完結してるんだなと『Guilty』MVを観て思った。

多分私が感じてる『Guilty』MVの重さの正体はソコなんだよ。
どんな悲劇的なフィクションより現実の方が理不尽で息苦しいことを匂わせてくるから。
私たちが普段薄目でやり過ごしているところを「ほら!見ろ!」と見せつけてくるから。
つら。

 

そんな感じでテミンちゃんに愚痴りつつ少しずつ『Guilty』を咀嚼しております…
(決して作品をけなしているのではなく、個人的にはまた凄いの出してきたなと思ってます)

 

話は変わって、私はホラーゲーム『SILENT HILL』シリーズが結構好きで(ホラー苦手だけど世界観が好き)、『Guilty』MVは下記のコンセプトムービーと結構共通してるかなーなんて思ったり。幼少期の記憶が歪んでいく様とか全体の重苦しさとか。

※がっつり虫出るし残虐シーンあります。

P.T. / Silent Hills Concept Movie - TGS 2014 - YouTube

(P.T.開発中止は悲しかったな)

そういえばテミンもわりとホラーとかサスペンスとか好きみたいだけど、何観てるんだろう?

 

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